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ブランド「医療」人になる!田端さんから学ぶキャリア戦略9選

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@momograndpaです!

流行りに乗っかって、田端信太郎さんの「ブランド人になれ!」 を読んだら、非常に学びが多かったので、 備忘録として残しておきます。

そして医療人として、どのようにブランド力を高められるか、 という視点ですこし書いてみましたので、 ご参考になれば幸いです。

 

はじめに〜病院は個のブランドが埋もれる

この本は個人のブランド力を高める方法が書かれている本ですが、 なにかを成し遂げたい、 何者かになりたいと思っている医療関係者は、必読だと思います。

 

なぜなら、病院ほど個人のブランドが埋もれる場所はないからです。

企業は自社の製品を売らなければ、利益を出すことはできません。

しかし、病院は特殊な治療でない限り、また命の危険があれば、患者さんは否が応でも受診せざるを得ないからです。

つまり、現場は頑張らなくてもなんとか利益をあげることはできます。

しかも、コメディカルの対応がよほど悪くなければ、さほど利益に差は出ません。(医師はまた別の話ですが)

 

しかし、多くの病院は終身雇用で従業員を雇える体力が無くなってきています。

少子高齢化により、診療報酬は削られてきます。 国家予算の大部分を厚生労働省の医療・介護費にあてなければならないからです。

診療報酬が削られれば、病院の利益は減っていきます。

しかも人口は減少していくので、受診する人たちも減っていきます。

利益が出にくい構造になっていて、新しく生み出すことができない、しかもどんどん減っていくおはじきを奪い合っているだけなのです。

そんな状況下で、病院にぶらさがり、個人のブランド力がなければ、資格を持っていたとしても路頭に迷うこともあり得ます。

仕事を生み出す側に立っていなければ、病院や医療業界が破綻した時に、巻き添えを食ってしまうかもしれません。

そうならないためにも、田端さんのこの本は必読です。

医療人という立場から、田端さんから学べる9個のキャリア戦略を紹介します。

 

  1. ブランド人の仕事は「お客様を喜ばせること」
  2. 圧倒的努力で、量をこなす
  3. 名乗りを上げる
  4. 金魚鉢理論
  5. 病院勤めはノーリスク
  6. 院外へのインパクト、人脈を狙う
  7. 病院は共同幻想
  8. 現地・現物・現場を体感する
  9. 正直者、誠実であること

 

ブランド人の仕事は「お客様を喜ばせること」

医療人のお客様は、まずは患者さんです。患者さんの「 健康になりたい」という生存本能欲望を嗅ぎ分け、 どのような状況に持っていくのが、本人にとって、 家族にとってベストなのかを考えることが、 ブランド医療人として重要だと感じました。

そうするためには、どうすれば喜んでもらえるか、 想像力を働かせなければなりません。

そこで重要になってくる視点が、自分の家族と向き合うことです。

もしも家族が同じ状況になったら、 どうしたいかを考えることで医療人としてのブランドは上がると思います。

 

また、コメディカルにとっての他のお客様は、「他職種者」です。 他職種者がどうやったら楽に仕事ができるか、 どうやったら安全に職務をこなせるか、 そこにニーズを見出すことによって、 新しい仕事が生み出せるかもしれません。

 

圧倒的努力で、量をこなす

堀江さんも著書の中で仰っていました。「不安」 は経験不足だから起きる、と。

量は質に転化します。

穿刺をしまくる。

CRRTの回路を組みまくる。

人工呼吸器をつけた患者さんのベッドサイドに行きまくる。

患者さんとコミュニケーションを取りまくる。

学会発表をやる切る。

院内の研修会をやり切る。

メンテナンスをやり切る。

論文を読み切る。

…etc

 

量をまずこなしましょう。

経験上、たくさんやったことは、失敗に対処もやりやすくなります。

こうすればうまくいくという効率化を生むこともできます。

やれることはたくさんあります。

 

名乗りをあげる

チャンスにはい!と手をあげることを意識することは重要だと思います。いつチャンスが転がってくるかわかりません。

学会発表は比較的名乗りをあげやすいかと思います。先輩の順番待ちをしているのなら、マイナーな学会に絞って発表をしたっていいかもしれません。

 

院内にプロジェクトチームや特定医療チームはありますか?

「詳しくなってから」「学んでから」では遅すぎます。

入ってから学べばいいんです。

チーム内でどのようなことに貢献できるか、というのは入ってみて初めてわかります。

私ごとで恐縮ですが、呼吸サポートチームに、人工呼吸器を触ったことがない状態で入りました笑

それでも、現在はNPPVチームのリーダーとして、参加させていただいています。

まずはやってみる。

上手くなってから、やれるようになってから、ではいつまでたっても前に進まないので、まずはやってみてトライアンドエラーを繰り返していきましょう。(もちろん患者さんに影響がない範囲で)

 

金魚鉢理論

金魚鉢理論とは、金魚が入っている金魚鉢に透明なアクリルを入れて二つに仕切って、片方に金魚を置いておくと、例えアクリルがなかったとしても、金魚はアクリルがあった向こう側には行かなくなってしまう… という理論です。

ではその金魚を、 アクリルの向こう側に動くようにするためにはどうするか。

何も知らない金魚を入れる。

行けることに気づくのは、世間知らずな金魚が入ったときです。

医療業界は成功体験が染み付く現場です。だからそれをどうやって崩していくのか、非効率で、 慣例化しているものを崩して、最適化、 効率化していくのかは新人や慣習を気にしない金魚のようになって いきましょう。

 

病院勤めはノーリスク

病院に勤めていたとして、クビになることってあるでしょうか。

わざと病院に損失を与えたりしないかぎり、クビになることはありません。勉強会や学会発表が失敗したからと言って、失うものは何もありません。病院というリソースを使って、失敗できる環境にあることは非常に価値のあることです。

ただ企業と違い、病院はハイリスクなことがひとつあります。

それは患者さんの命を危険にさらすこと。これだけはやってはいけない。

常に患者さんにリスクがあることは、避けなければなりません。 もちろんリターンがあればチャレンジするべきですが、 患者さんの同意がないままに行うことは避けなければなりません。

その境目を知ることもブランド医療人の一歩だと思います。

 

院外へのインパクト、人脈を狙う

院内の人事制度はますます厳しくなってきています。

その中で、たった数万円の給料をあげるための院内への評価はプロセスであって、 ブランド医療人になるためには、院外へのインパクトを残すことが重要です。

そのためには院外からの刺激も必要です。院外、あるいは医療業界以外の人と食事をしたりする機会あることで、自分はいかに狭い世界で仕事をしていたかに気づくことができます。

外部にアウトプットすることは、自分がおもしろく、やっていて楽しい、インパクトのあるものを発表するようにしましょう。

 

医療業界はヘッドハンティングが盛んに行われているわけではないと思います。

ですから35歳までに声がかからないとやばい、と田端さんは仰っていますが、これは35歳までに院外に自分の存在が知られていないとやばい、と置き換えることができるでしょう。

何を知っているか、何をやっているかよりも「誰に知られているか」のほうが重要です。

どんなに院内で素晴らしい治療法や取り組みを行なっていたとしても、院外に発信していなければ、やっていない、 存在していないも同然。

業界でトップや、憧れの人に「おもしろいね」と言われることを目指しましょう。

女性起業家経沢香保子さんもvoicyでおっしゃっていましたが、アウトプットが先で、アウトプットされる状況に追い込まれてはじめてインプットの価値はあがります。

 

外への発表は、学会発表や論文投稿だけではありません。

Twitter、このようなブログなど発信する媒体はいくらでもあります。むしろ学会発表などよりも気軽にすることができます。

 

病院は共同幻想

企業も病院もただの共同幻想です。病院を自分のために利用していくようにしましょう。

歯車の一部にならず、歯車=システムを作る側にまわりましょう。 最初は歯車で良い。業務を行う側で良い。そこから、効率よくシステムや歯車を回す側に、業務を作る側に回らないと、仕事はなくなっていってしまいます。

医療業界は崩壊が叫ばれています。効率化を積極的に進めていけば、名乗りを上げられるかもしれません。 北野唯我さん著書の「転職の思考法」でも書かれていましたが、衰退業界にこぼれ落ちている非効率を効率化するだけで、人材としてトップクラスになれます。

 

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

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現地・現物・現場を体感する

実際医療業界でも間違った情報や偏った情報が非常に溢れています。

何が正しいのか判断できる情報リテラシーを身につけるためには、現地で、現物を見て、現場を体感して、必死に調べ、 試行錯誤するしかありません。(何度も言いますが、患者さんに影響がない範囲で)

マネジメントするにしても、 部下や後輩の言っていることや、現場でやっていることを肌身で感じないと 、正しい意思決定や人を動かすことはできません。

患者さんに最適な治療を考えるときも、現場に行って、患者さんと話して、症状を聞いてはじめて正しい判断を下すことができると思います。

 

正直者で、誠実であること

医療業界では正直者で、誠実であることは、ひとつの踏み絵です。

忙しい中、ちょっとしたミス、ニアミスを報告するかどうか。

体育会系の中にあって、後輩に対してどう接するか。

他のコメディカルに対して、どう接するか。電話の応対は誠実か。

メーカーさんへの態度はどうか。

医師の指示の下で動くコメディカルにおいては、難しい選択を迫られることもあると思います。

 

医師や上司に対して、敬意を持って意見をぶつけましょう。相手の立場によって意見をコロコロ変えるような人間にならないようにしましょう。

誰であろうと、 敬意と感謝と誠実さを持って接することのできる人間がブランド人です。

実体験もありますが、結構見られているんですよね。

ミスをしたときなどの極限状態で、人のせいにするのか、誠実に自分のせいだと認めて反省するのかでその人の価値が見定められると思います。

 

さらに、内面的な自信を持つようにしましょう。病院をクビになっても、自分は自分と自信が持てるのはカッコいいですよね。

その反面、◯◯病院に勤めている自分は凄いという自信は、外部要因に頼っているため、病院を辞めた途端、見向きもされなくなる可能性もあります。

病院のブランドではなく、自分のブランドを確立しましょう。

 

自戒の意味も込めてます

以上、ブランド医療人戦略9選、いかがだったでしょうか。

もちろんぼくもすべてできているわけではありません。もっとやっていかなければならないと反省をしながら、本書を読まさせていただきました。

医療業界含め病院は、田端さんが所属されているスタートトゥディなどの先端企業に比べて、10年以上は遅れていると思います。

なにかを成し遂げたいと感じているなら、10年進んでいる人たちの金言に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

 

給料をもらうだけ、それだけのために医療の仕事をしている。

ぼくはそれでもいいと思います。

でもせっかく医療に携わっているのであれば、患者さんのため、そして、自分のためにワクワクするような仕事にしたいなと思います。